東洋水産をモデルにした話とのことだが、確かに(誇張と単純化はあるものの)キャラクター設定とエピソード群にリアリティーがあり、海外駐在(特にメーカーの)をしたことのある人には、激しく頷くシーン続出。これまでの企業モノをはるかに超える迫力と説得力がある。中井貴一は日本人の役でもちゃんとできるんだな、と感心。脇を固める役者たちも皆、ビジネスマンの顔になっていた(あの鹿賀丈史ですら!)のが驚きだった。久々にわくわくしてしまいました。
舞台中継:「12人の優しい日本人」
演出: 三谷幸喜
出演: 浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、 鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一
脚本: 三谷幸喜
放送: 2006 WOWOW
評価: ★★☆☆☆
お待たせしました(…誰も待ってないって^^;?) 1月28日にWOWOWで生放送された舞台です。評価は映画より2つも少なくなりましたが、今回ももう一度念を押しておきます。これ中継で観たものに対するコメントと評価です。そうTVというメディアを通しての評価となりますから、きっとその場で役者さん達と時間を共有できたらまた違うことだと思います。まあそういう点では映画とDVDより差が大きいですかね。はい。まあ、仕方ないでしょう。ご理解くださいませ。
さぁて、はっきり今回は映画との比較で楽しみたいと思います。まず始めに言いましょうか。これ、どの役者さんも映画を優る方がおりません。ああ、強いて言うなら小日向文世さんが同等程度といいましょうか。最悪は江口洋介さんですね(はっきり言いすぎましたか…笑)この舞台を素人臭いところに引き下ろした主犯だと思われます。いや、この配役でやらせた三谷氏の采配ミスとも言えるかも知れませんね。まあ、いろいろしがらみもあるのでしょう(笑) そういうところなんだか妙に良い人っぽいところがこの三谷氏にはあって、ごり押しのプロダクション攻撃にNo!と言えなかったのかも知れません…はい、解りませんが。この重要な華どころを初舞台の大根さんに私なら役は与えませんから。
実際、この2時間中で彼は台詞は他の人の台詞に被るは、そして許されない最大のミスもしておりますのよぉ。これ皆さんどのくらいの方がお気づきになったのか…いや、映画を観ていなかったら解らなかったかも知れません。ネタバレになりますけど大変な過ちですのでね(大袈裟^^)言っちゃいましょうね^^。この江口君が演じる陪審員11号は「弁護士」という触れ込みで、途中気の弱い2人の陪審員の味方に付きます。この二人が気が弱い癖に何か自分たちでも分からないものを信じ無罪を主張しているんですね。その他のみんなは焦れてるわけです。早く決着を付けたい。そんな中、この11号はみんなの意見を大逆転へ導く巧みな話術を披露するわけですが…実はこの11号さん弁護士ではなく役者さんなのね。それは決着が付いた最後に肩の荷を下ろすようにこの気の弱い二人にだけ語られるネタばらしなんですけどね、ここで観客も一緒に「へぇ~そうだったのぉ?」となります^^。ところがですよ、江口氏この後「一度、前に陪審員の役をやったことがあるんです」と言ってしまった。あ~あ。いやぁ、これ違うだろ?ここは「一度、前に弁護士の役をやったことがあるんです」が正解なはず。 だって陪審員の役をやったところで何も意味がない。もしかしたら温水さんの演じたようなへんちょこ陪審員の役だったかも知れないもの。ここは弁護士じゃないとね弁舌鮮やかな言い訳にはなりませんがな。これはぜった~い確信します。江口氏の大間違いだと。もちろん映画編は豊川悦司さんがきっちり「弁護士」と語ってくださってますよ^^ 細部に現代風アレンジをし直した部分はあれどここは話の閉じる重要なネタばらし。こんな大事なところを間違えるなんざ役者さんとしては意識が薄いと残念でなりませんわ。良い脚本なだけにね。
いやぁ、江口君だけでこんなに語ってしまいましたね(笑)
それからもう一人のこの舞台の華、石田ゆり子さんですが、とても地味~なハイミスというい設定ですよね。う~ん、綺麗すぎてます(笑)だいたいこういう綺麗な人が何でもメモをしながらネタを拾い集めると言うことはきっとしない。綺麗な人の周りはそれだけで人は集まりますから、ネタ拾いはそれほど綺麗じゃない方以上(以下というべき?)でないとダメなんじゃないでしょうか(笑)?まあ、このへん人物作り込みはかな~り弱いですねぇ。舞台のほうは。ついでに付け加えるならばもっとも台詞の多い生瀬勝久さんも熱演だとは思うけど、相島一之さんの最後の変身と比べたらずっと猫さえも被れてなかったと言いましょうか…。う~ん、人物の書き込みが全然足りなかったですわ。
ああ。まだまだあるんですがぁ…どんどん膨大な記事になるばかり。
じゃあしょうがない、最後に一つだけにしましょう。
最初のほうで生瀬勝久さんのスーツのボタンが取れかかっているのをオバサン陪審員10号の堀内敬子さんが付け直してあげると言います。このボタン、実は附箋です。映画ではこの場面オバサン役の林美智子さんが親切で良い人オーラ100%で演じてくれていてそれに答える相島一之さんの遠慮した演技がとても絶妙なものでこれが大事なアイテムだったと最後に繋がった時、ああああ…と感慨が深かったんですね。だけどなんだか舞台では情緒のないお節介な申し出にしか見えず後から意味が活きてこないシーンです。そう、余談な台詞としか見えなかった。舞台だけご覧になった方がこの台詞で生瀬さんの背景を悟ったでしょうか?いやぁ…全然足りなかったよ。
このように、ただのドタバタになって終わってしまった部分をとてもに残念な思いで観ていました。舞台で動きを作るために台詞を言いながら歩き回る演出はもう観客に謎を問いかけようとはしていません。この裁判の事件としての謎解きも時間節約なのかホワイトボードに現場地図を描いて説明しないものだから、全員納得するというよりはただのごり押し的な想定としてだけしか決着を付けられなかった。本当に良いストーリーなだけに大変もったいなく感じます。
余談ですが、これの初演時、小日向文世さん役の切れ者風歯科医師を西村雅彦さんが、今回ちっとも話題に取り上げなかった堀部君演じる本当は使えなさそうなサラリーマン役を「一橋壮太郎」という役者名で三谷幸喜氏が演じてるんですね^^ それから我がご贔屓の梶原善と相島一之さんも初演から映画までずっと同じ役をなさっています。うん、このお二人映画版でもとてもとてもアッパレでした。というと…初演のこの舞台なんだか興味が湧いて来ちゃいましたね^^。徒然繰り返して言っておりますが、やっぱり役者さんで全てレベルは引き上げられるものだと本当に今回も確信いたしましたね^^
ああ、とりとめなくこれで終わり。
Munich
久々に骨太の映画を観た思いでした。胸が苦しくなりましたけど・・・。色んな見方ができる映画です。Espionageモノのとしてもかなりのリアリティーを持ってますし、パレスチナ問題、ドイツがユダヤ人弾圧の引け目を今もキャリーしていること、米国の徹底した国益絶対主義、イスラエルの政治家の凄さと軍人の愚かさ、モサド勤務とは言え一介の護衛官が一級の暗殺者に進化して行く過程・・短期間とは言え警察機構に身を置いたことのある小生から見ても大変なリアリティーでした。或いは、若い人(ミュンヘンオリンピックでのテロ事件など全く知らないという人たち)が見ても、「ああ、こういうことなのか」と何故、エルサレムをめぐる流血が今も終息しないのか、実感を伴って理解できるかも知れません。しかし、小生には拭い切れない違和感は残ります。これは、価値観の問題でしょう。国は国民を幸せにする義務がある、と小生は思っています。しかし、映画の中の人々は、国には何も求めない。国は家であり、そこにいてくれさえすればそれでいい。家を居心地のいい場所にするのは、住む人の仕事。家に何かを求めるのはおかしい、こういう考え方ですね。確かに、国を家屋だと思えばその通りかも知れません。しかし、国民は多額の租税を支払っているわけで、国は国民に徴収した租税に見合った「サービス」を提供してくれないなら、俺は他の国へ行く・・・小生はこっちの考え方ですから、一生交わらない価値観ですね。
DVD:「12人の優しい日本人」
監督: 中原俊
出演: 塩見三省、相島一之、上田耕一、二瓶鮫一、中村まり子、大河内浩、梶原善、山下容莉枝、村松克己、林美智子、豊川悦司、加藤善博
脚本: 三谷幸喜
制作: 1991 日本
評価: ★★★★☆
下の「B型の彼氏」の画像をTOPに掲げておきたくないので、あわててこれをアップしておきます(笑)
えっと、最近沢山映画やDVDを観ていたんですけれど、なんだか記事を書きたくない病でしたので溜めております。う~ん、記事に書くと自分の気持ちをある程度整理していかないといけなかったりするものですからね、放っておきたい気分のここ何日か、映画はあと2本記事に書いていないのがありますし、DVDもあと3本もあるのですぅ… いや、もう今後書くとはお約束できないものもありますが。はい。でもね、書くということはある意味発散することだとも「B型…」を書きながら感じましたので、また勝手に自己完結のレビューをさせていただきますね(笑)
さて、これ、先日WOWOWで生中継の舞台をやっておりましたね。ちょうどその日、私たち家族は余所のお宅で今更ながらの新年会。美味しいお料理に釣られお出かけでした。後から拝見すると三谷氏、生中継に大変拘っていらっしゃいましたので、そのへんは録画しちゃったこと申し訳なく思っている上に、どうしようかと考えながら先に映画版を見てしまおうと思っちゃったわけです。まあ、いつも原作を読んでから観るか観てから読むか悩むところではありますけれど、今、非常に使命感に燃え(大袈裟^^)映画レビューなるサイトを運営しておりますのでね、はい優等生的に映画優先で考えてみました(笑) この後、もちろんWOWOWでの舞台版のレビューもさせていただくつもりですが、これ比較して論じたら圧倒的にこの映画版のほうが面白い。ただ、映画とはそういうものだと言うこと、舞台はそういうものだと言うこと、この二つちゃんと分けて考えないとダメだとは解っているんです。ああ、漠然としてしまいました。うん、えっと、言っておきたいことはあの梅田劇場のその場で観ていたレビューはどうしても書けないって事だったんですね。舞台は汗が飛んでくるような位置で観ながら役者さんと空間を共有し、そしてその劇場自体のボルテージを観客も含めた全員で高めていくという感じがありますからね。終わった後に鳥肌が立つほどの感動が生まれることがあります。みんなの歓声を聞く役者さんの気持ちもなんとなく私にも伝わって何度か涙したこともありますから。はい、舞台を観るのは大好きだったこと思い出しました^^。
さて、この題名、皆様ご存じのように古い洋画「12人の怒れる男」のもじりです。これに似たタイトルの遊びを、「笑の大学」で堅物検閲官に劇作家の椿さんが一生懸命説明していらしたことを思い出しました。これだけで一笑いを狙ったというところでしょうか^^。それにしても古すぎてご存じない方も多かったのではないかと危惧も致しますがね^^。
この作品も「笑の大学」と同じような1シーンのぶっ通しストーリーです。もちろん映画ではカット割りでその他のシーンも挟まっては来ますが、その扱いもとてもセンスが良かったなぁと思うんですね。「笑い…」もそうです。この辺が映画人の技なのかと感服いたしました。ただ、これはもう三谷氏の脚本の勝利でしょう。はい、傑作だと思います^^。
全員「無罪」の挙手から話は転がって転がって最後の決着と向かっていきますが、これ、12人の人物を描きながらもミステリー的に解決していく面白さも沢山あるんですね。三谷氏曰く、「貴方が13番目の陪審員です」通り、はいはいと自分の意見を挙手して発言したくなるんです(笑) 本当にこういう演出は巧みでアッパレ。
大筋と関係ない所で語られる台詞に人物像の細かな設定が隠れていたり、最後の大詰めへの附箋もあるわけです。良いですよ^^
こういう舞台劇を映画にした場合、台詞で語らせるだけじゃないビジュアルで訴えるという事にかけてはこの中原監督はとても素晴らしかったなぁと思います。それは舞台と比較できたからなおさら強調されたのかも知れませんね。だけどね、第5号陪審員の映画版では中村まり子さん、舞台では石田ゆり子さんの小道具の手帳を単純に比較するだけでもセンスってものが伺えそうな気がしましたよ^^。
さてさて、細かな比較は次回舞台版でのレビューで致したいと思っております。
ここに記しました出演順は陪審員番号順に書きました。舞台もそういう順番で書きますのでそのへんの役者さんの比較だけでも楽しいかも知れません。
…ということで初の連続レビューと相成りまする。 つづく。
映画:「B型の彼氏」
監督: チェ・ソグォン
出演: イ・ドンゴン、 ハン・ジヘ、 チョン・リョウォン、 イ・ヒョヌ
原題: MY BOYFRIEND IS TYPE-B
制作: 2005 韓国
評価: ★☆☆☆☆
このちらし…ここに掲げるのも恥ずかしくなるような。何でしょう…これ?
はい、もうこのセンスでおわかりだと思いますが、こういう映画です(笑) 本来なら1つも★は差し上げられない作品だったのですが、私個人的にはちょっぴりツボな部分がありましたのでね、サービスしました^^。まあ、一度もB型の彼を持ったことのない女性の方にははっきり言って「☆☆☆☆☆」ですので、これをご覧になるなら貯金にお回しになったほうがね、あ、それとも将来のお勉強にご覧になっておきますか?(笑)
えっと、B型がなんぞや? はい、世の中たった4つのタイプに分けられるとは思っておりませんが、「B」って特殊な血液であることには違いない。そう、私はここでキッパリと断言いたします(笑) 以後、その偏見的な角度から全部この作品については語らせていただきたいと思っておりますのでご了承の程(相変わらず偉そうですが…笑)
今更私がここで言うまでもなくB型に対する一般的見解は「自分勝手」ということにつきるでしょう(笑) 面白いと思うのはこれ、B型自身の方もそう思ってると言うところなんですよね。ほとんどの人はそのB型という血液を免罪符とするようにご自身でもどっぷりと我が道を行かれてます^^。はい、私の周りにいらっしゃるB型の方は本当にそういう逸材だらけですから。これは逆を返せばBに生まれて来たからにはその特質を生かして開花させて行かねば「宝の持ち腐れ」とまで感じるほどです(笑)
あ…作品について触れていませんでした(汗)
この作品の彼も当然ながら自分勝手な男です。う~ん、でもね、ちょっと違う。この自分勝手さはちっせえのよ…(笑) まあ、作品に描くときにそういう小さな物事で表現するのが手っ取り早いとは思うんですが、それじゃあまるで小姑みたいなB型になっちゃうのよね^^; うん、これじゃ私は惚れないね。あ…言ってしまった…。そうなんです、私、嗅ぎ分けるようにB型の男性しか好きにならないという特殊技術取得者だったんですね^^(ここでは関係ないですね^^)だから、そういう目で観ちゃったんですよ、この映画。
まあ、個人的にイ・ドンゴンの容姿を格好良いと思わないのも原因だとは思うんです。だってこのちらしの虫眼鏡ですから(笑) こういうポーズを取ることからして気に喰わないわけでね、ダメ。我が信じうるB型は格好悪いことは大嫌いな種族です。だから映画を観る前にこのチラシで幻滅してしまいました。ああ、この段階で怪しいと悟るべきだったのに… 観ちゃいましたよ「B型」というだけで^^
だったら、何でサービスに★一つをあげたのかというと、それはこの彼に恋するハン・ジヘちゃんの気持に同調できるところがあったからですわ。そう、同じB型好きには思わずホロッとする涙がありました(笑) 彼のメールを削除しながら「たった一つの喜びより幾千の苦しみから逃げたくなりました」みたいなモノローグ。ここですね^^;
うん、人との関係って幾つになっても難しいと思うけど、特に恋って楽しいことだけじゃないのは血液型によらず一緒でしょう。まあ、でも好きという気持は不思議です。どんな嫌な自分勝手を言われようと許せる事はたくさんあってね、だから続いていける訳なんです。そこから逃げたいと思うとき、それは相手より自分を選んだ瞬間だと思いました。しかし、いつもだいたい女性か言うお別れはそれが結末なんですよね^^;世の女性方、彼の気持ちを確かめようと簡単に別れを口にすることは決してなさってはいけませんよ^^ はい、男性が追いかけてくることなんぞまずありませんから(キッパリ)
それなのに…これはハッピーエンドとあいなります。うん、まあ、この辺中学生向け少女漫画のようなストーリーですのでべつにどうでも良いですけどね。
しかし、こんな風には行かないさと少女達にお節介にも言いたいオバサンな私でもありました^^
ということで、今回も作品に関してのレビューと言うよりまた勝手に書き散らかした感がありますが、まあ、いつものことですので(笑) ごめんあそばせ。
映画:「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」
監督: ジェームズ・L・ブルックス
出演: アダム・サンドラー、パス・ベガ、ティア・レオーニ、 クロリス・リーチマン
脚本: ジェームズ・L・ブルックス
原題: SPANGLISH
制作: 2004 アメリカ
評価: ★★★★☆
雨のお出かけはなんとなく憂鬱です。そういう日は速攻で用事を片付けて頭を空っぽにして映画を観ましょう。 私、そう決めるとすることは早い(笑) で、何を観ようか考えたわけですが、本当なら「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日」が観たい。しかし…これ結末は彼女の死ですよね。ダメ、それ。ドンヨリを私は引きずってお家に持って帰ってしまいます。ああ、ということはこれは永遠に観れないですぅ。そういえば「ハチ公物語」も観れなかったと…(かなり昔のことを未だに言ってます…笑) 公開前は本当に心待ちにしていてシャンテの年間会員になる計画まで立ててたのに…う~ん。
さてこの「白バラ…」は昨年の「ヒトラー最後の…」に続いてドイツが制作したもの。自国の狂った時代を自らの手でいかに描き上げたのかとても興味があります。言うなれば悔恨の映画でしょう。もちろん制作者個人にそういう責めを問うものではありませんけれど、我が国も未だ近隣諸国との間に横たわる国家としての責任というわだかまりもある故、同じように侵略後そして敗戦したドイツの現代の監督がきっちりどうメッセージを上げてくるのか非常に知りた訳です。 あ…今日観た映画と関係ない話題になってました(笑) そういうことで、これは心が元気なお天気の日に致しましょう^^
この「スパングリッシュ」、もうすぐ終わってしまします。滑り込みで観れて大変幸せでした。
しかし、この邦題(サブタイトルなのかな?)の意味が相変わらずとんちんかん。「太陽の国から来たママのこと」ってなぁに? エイリアンかい?ああ…もう大変お馬鹿で無神経な邦題です。この映画、ママと娘はメキシコからの移民(密航者)なんですけどね、どこにそのメキシコを描いてるところがありますか?太陽の国と名付けるあたりどこか邦題作者のメキシコに対する蔑視も伺える気がします。嫌だね、これ、とても嫌。シンプルにスパングリッシュだけで宜しい。だってね、本当にこのママが勉強する英語はスペイン語圏の人独特のRの強い発音なんです。そういう素敵なニュアンスがもし解らなければね、こういうものこそ丁寧にキャプション付けて説明すればよろしいことじゃありませんか。
ああ…相変わらずくどくどとここまで長いですね(汗) 最近記事も無用に長文になり、かな~り反省してるこの頃。スカッと短文に言葉を詰める勉強をしたいとは思っているのですが…
えっと、ではやっとここからスッキリと(笑)
この映画、子育てのを通してたくさんのメッセージがあります。でも、それ子育て以前に人間同士の根本問題と結局は同じですよね。どういう時にどう行動をしどう選択するか。子供に教えながら大人たち自身も育っていかなければいけないという話でしょうか。いやいや、これ、ちょっと気取ったコメントになってるかも。う~ん、だってね、実は私、この映画をずっと切ない切ないラブストーリーとしてどっぷり浸って来ちゃったんですもの。
このスペイン語を話すママのパス・ベガというスペインの女優さん、本当にビックリするほど綺麗で素敵(ゴージャスと言われてたけど^^)。ここに描かれている常に卑屈じゃない彼女の存在感には世の男性はみんな参っちゃうに違いないですね(笑)
ああ、しかし主人公の二人が遠慮気味に心を寄せ合うシーンなどはまるで大好きな映画「Dear フランキー」を彷彿とさせるものがあってとても良い感じです。はい。ただ、この映画のこの二人は結果どういう選択をするのか私には解っていました。だからとても切ない。それほど絶対に迷いや間違いを選ばない人たちだってちゃんとストーリーで描かれていましたから。良かったですよ^^
一番二人が心を近づけたとき、男性の仕事場に連れて行ってもらいます。ここ、なんだか私が嬉しかったなぁ。見てみたいですよね好きな人の働く姿。そういう彼が勝負している空間に呼んでもらいながらも、彼女はちゃんと素敵な夜を印象づけて自分の足で去っていきます。そう相手の事まで考えて自分のほうが決断する強さを彼女はちゃんと持っているんですね。本当に諦める潔さって私もとてもとても欲しいわぁ。だけど、彼女はこの時も娘の見えないところで泣いてるんでしょう。それを知ってても娘は何も言わない関係ってとても優しい。
さて、この中に2人の母が登場しますが、その一人に「ママの愛情って政策みたい」と心の優しい娘が言うところ、ドキドキしちゃいました。ああ、子供のためと言いながら私も似たように道を引いてしまっていないだろうか? 私のために子供を頑張らせたくないです。ううん、それだけじゃない、もっと。どんなときでも、どんなダメな失敗をしたときでもママは貴方が大好きよ^^ってちゃんと知ってて欲しいなって、はい今回も相変わらず我が身に投影して考えて参りましたですよ^^。
この映画、結婚する前の恋人同士のデートに如何でしょうか。残念ながら私はだいたい独りで見ますけど好きな人と2時間手を繋いで映画を見れたらきっとバレンタインのチョコより素敵。ただ、ちょっとだけ大人じゃないと解らないからね、この映画^^
あ…残念… バレンタインの前に終わっちゃうのね^^; 失礼!
DVD:「ラヂオの時間」
監督: 三谷幸喜
出演: 唐沢寿明、鈴木京香、西村雅彦、奥貫薫、戸田恵子
脚本: 三谷幸喜
制作: 1997 日本
評価: ★★★☆☆
残念、「みんなのいえ」より面白くない^^: まあ、それで★3つというのもちょっとアマアマな気もいたしますけど、まあ、基本は身近な「有頂天」とのコンペアですのでね、しょうがありません(笑)
しかし、観る順番を間違えちゃったかも。これを「みんなのいえ」より先に見ていれば「みんなのいえ」がなお面白かったのでしょうね。まあ、いいや、逆になった分こっちが面白かったので。と言うのもここに登場する人物があちらにも登場して来るとサービスが施されているからですが、ただ、唐沢君は同じ人物にはなりえない。どちらも主演ですからね。だったら両親の離婚で性が別々になった一卵性双生児と言うことに決着付けました。はい、もちろん映画を楽しむために勝手に考え足したいつものわが蛇足であります(笑)
やっぱり三谷さんってとても芸が細かいです。例えば布施明さん演じるプロデューサー。ビンゴで当たっちゃったキーボードなんかで遊ばせておきながらなんとなくその場を上手に泳ぎ切ることしか考えてなさそうな人に最後はちゃんと締めの言葉を言わせる。それを観て私なんぞは「ああ、やっぱり偉くなるだけの人物なんだなぁ」とちっちゃな感動が積み重なってくるわけです^^。うん、こういうの好き。そして、そのキーボードが「みんなのいえ」で… ああ、みなまで言うまい。これ、皆さんももうすぐフジTV系でご覧になれるはず。何度も言うように決してフジの回し者ではありませんけれど(笑)どうなっちゃうのか2夜続けて見届けてくださいませ^^
この映画で思ったことは西村雅彦さんて本当に二枚目なんだということです。立ってる姿も実ににキマってるのね。もちろん三谷さんはこの人を容赦なくボロボロに使い切ってはおりますけれど(笑)とにかく、自身の持ってる雰囲気など最高でした。それとわたくしのご贔屓、梶原善さん。いつもいつもその与えられた役を凄い存在感で演じきっております。はい、さして重要な役でもなくてもね。視線一つにものを言わす素晴らしい役者さんだと尊敬いたしておりますよ^^。
さぁて、そこで少しもの申したいヒロイン鈴木京香さんですが、このひと台詞のしゃべりが良くないね。綺麗だけど華がないという感じかなぁ。三谷ものではまたそういう実力がないところが強調されてしまってます。周りが強者揃いだからね。そうすると、松たか子ちゃんは有頂天でとてもいいヒロインだったのじゃないかと比較することで再認識いたしました(遅いよね…笑)
さて、ストーリー的なことは何も言いませんでしたけど、良いね、もうすぐTV放映されるので(笑) しかし、こういうドラマを書ける三谷氏が作った新作「有頂天…」はやっぱり大きな本質をすっぽり落としてきてしまったように感じます。「ラヂオ…」も同じ時間流れの1ストーリー。やっぱり一つを深~く掘り下げるのがお上手な方だとこれを観て感じるのは私だけではないと思うんですが…
でも、なんで「ラジオ」じゃなく「ラヂオ」なの?
DVD:「みんなのいえ」
監督: 三谷幸喜
出演: 唐沢寿明、田中邦衛、田中直樹、八木亜希子
脚本: 三谷幸喜
制作: 2001 日本
評価: ★★★☆☆
えっと、三谷氏に「THE 有頂天ホテル」後、ご静養を勧めましたので(笑) その間ちょっと古いものを引っ張り出してきました。う~ん、これと「ラヂオの時間」が、映画では彼の監督作品と言うことになるのでしょうか?間違いありませんか?
さて、この二つなんとなく見たような気もするんだけどなんだか良く覚えてない。それはきっとケーブルTVあたりでこちらの準備の宜しくないときに勝手に流れたからだと思います。私、ダメなんですね。元はと言えばスーパーながら族であります故、何かをしながらTVなんて見れちゃう訳なんです。そう、最悪、新聞を読みながらとか小説を読みながらとか(笑) はい、もちろんそういうものは半分も頭に入ってません。そして記憶にない所などは勝手に想像してしまう妄想族でもあったりするのです。不味い不味い。
これを借りたのは、未だに続いているTSUTAYAループによるもの。本当はセロンの「ライフ・イズ・コメディー」を借りたかったんですが、これ地元のTSUTAYAには1本のみしかありません。で、なんだか返却されないみたいなんですよね…、いつも無いの。で、しょうがないからこれを借りてきました。もちろんついでに「ラヂオ…」も借りちゃいましたので精神的体調が良ければ近いうちにこちらも書くつもりです。なんだか「考察:三谷幸喜」の研究発表みたいで真面目っぽい私であります(しょうがなく借りてきた割にはね…笑)
実はわたくし一家も約5年ほど前かな、自宅を建築いたしました。いやぁ、この中の台詞にある「家を造ることは諦めの連続」という言葉にいた~く共感するんですね。ほんと、なんだか楽しいようなとても憂鬱な毎日だったのを覚えております。さて、私のことはさておいて^^
これ、とても面白いじゃん^^なんだかあまりよく解らずして三谷幸喜氏を語ってしまっていたのではないかとかなり反省いたしました。うん、このお父さんの気持ちも唐沢君の気持ちも分かっちゃうところありましたよ。それは人物の設定がとても良くできているからだと思います。だから、なかなか彼らに言わせる台詞も現実的な的を得てる感じなんです。また、ココリコのボケ田中が演じる脚本家の台詞として言わせているところはきっと三谷氏の心の言葉なんでしょう(…大袈裟、笑)。そうそう、芸術は言葉や説明で解釈するなかれ。できあがったもので勝負すれば宜しいのです。それは職人さんも同じだと言ってましたね。ほら、これ、「映画」っていう作品だって同じでしょう^^ もの作りとしての三谷氏の姿勢が見えてて、なんか良いではありませんか。
ストーリーはなんだか絞め殺したくなるような義兄とか捕まえて檻に入れておきたいような甥や姪たちなど三谷氏特有のいらない人たちを織り交ぜて面白可笑しく進んでいきます。好きだったところは、唐沢君と田中邦衛父さんが似たもの頑固者同士なんとなくシンパシーが通うようになって来たときに、ココリコ田中がヤキモチを妬くって所かな(笑) ここまでのココリコ田中が本当に丸く納めるために割いてきた苦労を思えば、ここは仲間はずれはちょっと可哀想。うん、混ぜてあげないとダメですよね。
そして起きる事件。それに3人で知恵を集めてする共同作業にはホントワクワクしてしましました。ここでそれぞれのプロの技を見せてもらいながら、我々視聴者もへえ~と学ぶことがほんと楽しかったんじゃないでしょうか。
さて、先述の「有頂天…」ですが、これ豪華キャストというふれこみですよね。でもね、私はこの映画のような使い方をして初めて豪華キャストといえるような気がしましたね。さんチャン(サンマちゃん)なんか数秒ですよ(笑) 真田氏なんて同じフレーズだけ繰り返し。貴一さんだって最後のロールアップには他の役者さんは名前で書いてもらってる中、「彼自身」なんて書かれちゃってるわけで、本当に消費のキャストとでも言いましょうか、豪華豪華でありました^^
それから、主要配役の方々は持ち味出して嬉しかったです。ココリコのボケ田中君、良いよね^^ それから唐沢さんもこれをやってきっと白い巨塔の「財前」を射止めたんじゃないかしら。不思議になんだかただの「いい人」はこの唐沢君には似合いません(笑) そして、アナウンサー出身の八木さんも不機嫌そうでとても◎^^ これが若手代議士夫人となったお嫁さんにしたいとか何とかの女優さんあたりだったら本当に作り笑顔が鼻についてダメだったろうなぁと^^はい、配役ディレクターの妙技に拍手いたしますわ。
さて、余談ですが東大寺の南大門の「置き忘れの墨壷」の話。これ、皆さんご存じだったでしょうか? 私は当時の職工がその南大門を最後の仕事としてこれを置いて来たんだろうという話を若い頃に聞いて知っておりました。はい、とても好きな話です。当時南大門ほどの工事を託される職工さんは当代きっての名工さんであったでしょうね。その彼がこれを最後にしたいと思うほどの仕上がりをきっとこの南大門はしたんです。だから、誇りに置いて帰った。私はそう思いました。残念ながらこの話、私の家を建てた棟梁はご存じなかった訳ですが、田中邦衛棟梁から聞けてたいへん嬉しかったですね。この墨壷、現在は東京芸術大学と言うところの所蔵となっております^^。機会があったらいつかご覧になれる日もあるかも知れませんね^^
追記:
あのう…わたくし大失敗…。これ2月上旬にフジTV系で「ラヂオ…」と2夜連続の放映だそうです…ああ、そう聞くとたいした金額ではないですがレンタルしたのをもったいなく感じる1主婦であります(笑)
しかし、とても楽しい作品ですから是非もう見た方もまだ見ていない方もご覧になってくださいね。はい、わたくしべつにフジの回し者ではございません(笑)墨壷話をご一緒にチェックなさってみるのも一興かと^^
映画:「単騎、千里を走る。」
監督: チャン・イーモウ
出演: 高倉健、チュー・リン、リー・ジャーミン、ヤン・ジェンボー、寺島しのぶ
日本編監督: 降旗康男
制作: 2005 中国/日本
評価: ★★★☆☆
よかったですねぇ^^ はい。これ好きです。昨日「オリバー・ツイスト」を観ていたのでなお良しだったかも知れません。そう考えると「オリバー・ツイスト」に★1つをあげていた価値がやっと見つかったようにも思えます(笑) うん、それでも★3つしか付かない訳は、日本編にもの足らなさを感じるからでありますが、でもね、中国部分に関しては私は4つあげたい気持になってます。まあ、なんら栄えある評価でもないのだからとっとと思いきって差し上げれば良いんですけどね、はい、ちょっといつもの事ながらここで少しその足らない部分とやらを語らせていただこうかなと思ってます^^(偉そうですよ、今日も…笑)
話は健さんが海を見つめて手紙を読んでるでるシーンから始まります。そこに被る健さんのモノローグ。う~ん、これ、要らない。語る文章も下手くそだったしね。日本編監督は「鉄道員」で健さんとご一緒だった降旗さんですが、今回こんなのを見せられちゃうと、あれが良かったのも浅田次郎さんによる原作のたまものでしかなかったように感じてしまいます。そう、ここだけじゃない、ことごとく日本編は詰まらないんです。寺島しのぶちゃんも大変実力のある女優さんなだけに、説明するだけのセンスのない台詞ばかりじゃ彼女の良さも活きてこない気がしましたね。確執のある父と息子の間に入って彼女がやることが中途半端な気がして無能さが際だってしまってます。だいたい、お父さんが中国に行ったなんて言ったら「貴方は余命幾ばくもないのよ」と言ったも同じようなもの。う~ん、でも結局これを言わないではこの話の大団円には繋がらないし…なんかもっと良い方法はなかったのかなぁ…と。ただ、この説明くささはイーモウ監督が自国中国の視聴者に日本というものを説明したかったからなのか… それにしても日本編をあと5分長くしてももう少し丁寧に描いて欲しかったところです。欲を言えば健さんを扱うのなら是非山田洋次監督あたりでお願いしたかったなぁと…はい、もう一回作っていただきたいくらいに切望しております^^
残される者が何かをせずにいられないという思いで、「息子のやり遂げれなかった仕事」というものを選択するあたり…とても父親ですね。これ、母だったらきっと違う。そして不器用な人が精一杯努力する姿はとても清々しかったです。はい。そう、健さんが中国に行ってからは台詞もド~ンと減って本当に良かったですよ^^。とにかくもう、空間のとらえ方が全く違うんですね。「LOVERS」や「英雄」などとも違ってどちらかというとチャン・ツィイーの「初恋のきた道」って感じでしょうか。中国側の登場する人々の地味さ具合もちょうどあの映画のようですから(笑)
ひょんな展開で健さんがある子供に会いに行くわけですが、この交通の便も悪いという田舎の村が乾いた空気の中なのに本当に温かくて良かったなぁと。景色も美しい。そこに居た母を亡くし会ったこともない父を持つ「ハナタレ小僧」がオリバーなんぞよりずっとずっと活きていましたよ。ほとんど孤児に近いようなこの子を心配して来た健さんを村は本当に温かくもてなしてくれます。何もおみやげを持ってきた訳じゃない、それでも気持に答えてくれるんですね。村長は「大丈夫この子は村が育てる」と言い、きっとその子の父が何年かして尋ねていった時には、小言くらいは言うだろうけど温かい場所を用意してくれるはずです。良いじゃないですか?人間ってこうですよ。あんなオリバー・ツイストの周りに居るようなネズミみたいな人々は人類じゃありませんよね。
でも、それはね、一つずつ丁寧に確認を取りながら礼節を尽くす健さんに対する人々の良心のシンパシーみたいなものにも思えてくる。これ、やっぱり、イーモウ監督の高倉健という役者さんに対するオマージュなんじゃないかと思いました。だってね、役名「タカダサン」はもう全く「タカクラサン」にしか見えないんです。はい、実際には健さんという方を存じ上げておりませんけど、きっとそうに違いない。だからね、刑務所のお偉いさんも通訳さんもみんなみんな健さんの思いを一緒に成し遂げようとしてくれます。ああ、私も一緒に成し遂げたくなってずずっとのめり込んでいくんですね(笑)
あと一つ蛇足になりますが、この村でお勉強した(私が)ことがあります。それは大人の決めたことに子供を有無を言わさず従がわせるという決まり。今の世の中、「子供の人権」を尊重するのは当たり前なのはよく解ってます。だけどね、根底に「その子のために」という大前提があればこの決定で良いような気がしますよ。小さな家族の単位でも「それが我が家のルールさ」と一言で子供の「どうして?」を封じ込めてかまわないんじゃないかなと我が家のやんちゃになりつつある息子に思いを馳せ感じてきましたね(笑)
さて、結果はネタバレになりますのであまり言いたくありませんが、言っちゃいますか^^。観ていない方はここから目を瞑ってくださいませ(笑)
結果、間に合わなかったわけですね。その時、皆さんも「え~っ」とがっかりだったはず。うん、まだ仲直りしてないじゃん?とサポーターは思うわけです。だけどね、終わってみてふとまた考えれば、きっとそんなこともう息子はちゃんと解って逝っただろうと思いました。健さんが迷った子供と一夜を過ごす夜に思った気持ちは病院のベッドにいる息子のもとに千里を走ってちゃんと届いていたと思ってます。いいよね、これで^^
そういうことで最初のシーンと同じ海で話は終わるわけですが、と、なればこの時読んでいた手紙は息子の今際に父に宛てたメッセージなんでしょう。そしてそれを読む父を天国から息子は見てるはず…と^^ 私なりの大団円ですね、これ。皆さんの解釈はいががです? …それにしても死にネタに私ってかなり弱いです^^;
だけど…死んじゃったの中井貴一だったのね^^;
追記:
さてさて、ほぼ鑑賞から一日たちまして早くもこの作品の解釈が変わってきました。 いやぁ、本当に天邪鬼は観た後までいろいろ考えるものなのか(笑) 事の起こりはこちらに記事に頂きましたコメントに端を発します。そもそもその前から頂いたコメントに私も少し書いておりましたけれど、なんだかどうも嫁は怪しかったのですよね。息子の言葉はどうして嫁の代筆なのか…このあたりどうも腑に落ちない。だいたいこの記事にも先述のごとくお父さんが中国に行ったと言うことを本当に旦那に話したものか。だってそれを言ったら「貴方はもうすぐ死ぬのよ」といったようなもの。う~ん…
これ、このコメントを頂きました天野氏のご意見と総合しこういう決着はいかがかと、どなたも、まあこれを見終わって感動も湧き湧きのところを申し訳ないとも思いましたが「遠慮無く…」の勝手独自のこのお話の隠れた正体をお披露目いたしますね^^えっと、ご覧になるつもりのない方はここでお戻りくださいませね^^;
『息子の健一は父を決して許さないということ。そしてそれを父も嫁も知っている。だから空しい猿芝居の物語であると仮定。父は息子との蟠りを事実10年も放って置いたわけで病気だと聞くまでは自分の行いに何ら疑問も持たずにいた。そういう父に対する嫁の心ばかりの父に対する怒りの報酬である。もちろん父もその気持ちを分かって甘んじてその罰を受けている。お互いに解って演じる父と嫁の仮面劇』
どうでしょう?(笑) こう考えるとわざわざ東京まで呼んでおきながらあの寂しい病院の廊下の話や、中国まで嫁が電話し手来た時、健一が父に軟化した態度を取ってると言った後、念を押すように「それは息子の言葉か?」と聞いた意味が出てくるような気がするんですけれど。
はい、こういったかなり歪曲した結論に達するまでの道程はこのコメントあたりを読んでいただくとなんとな~く解っていただけないでしょうか^^;? いや、蛇足というお言葉も聞こえるようですけれどね…(汗)
映画:「オリバー・ツイスト」
監督: ロマン・ポランスキー
出演: バーニー・クラーク、ベン・キングズレー、ハリー・イーデン、ジェイミー・フォアマン、リアン・ロウ
原作: チャールズ・ディケンズ
制作: 2005 イギリス/チェコ/フランス/イタリア
評価: ★☆☆☆☆
う~ん… 怖い映画だったなぁ。いったいポランスキーさんはこの映画で何を言いたかったの?
だいたい、おすぎのCMには大変もの申したい。あの宣伝では子供が観たがっちゃうでしょう? ダメだよこれは子供には観せたくないです。こんな卑屈でそして薄っぺらな人間ばかりの登場するものから何も教訓なんて得られませんよ。それに登場する子供さえもねじ曲がってるような奴らばかり。文豪ディケンズ作といえども時代はもっと大人になってるんだから、こんなものはっきり言って未だに珍重する神経が解らない。作ろうと思う動機から全くセンスが伺えません。早く興行を終わってその代わりになる他の愉快なものを持ってきましょうよ(言い過ぎじゃなくってね、本心)
壮大なセットを用いて自己満足に酔った作品と言うんでしょうか? 原作が元々こういう話というのは解るけどここには全く夢を見たいものがないですよね。最後オリバーが幸福になるのだって全くの偶然だもの。彼自身の努力も信念も何も無し。ああ…もう、誰に文句を付けたものか…やりきれなくなるくらいこの映画には何もなかったですよ。オマケにあげた★1つは主人公のオリバーをやったバーニー・クラーク少年に捧げますわ。彼は可愛かったですから。
大人から子供まで己より弱い者を見つけると喜んだように痛めつけるという構図はもう本当にたくさんです。これ、「スタンドアップ」や「ホテル・ルワンダ」にも共通することだけど、やっぱり心情的には子供が虐められる姿にを観客としての立場であっても正視ているのは苦痛でした。そして原作と違う終わり方もとても怖くて嫌ですねぇ。そして縛り首だ仕置きだと人間の命がとても軽い。そういう時代だったのよと歴史を学ぶ意味があったとしたら、私が学んだのはこういう反吐が出る人々の国と鎖国という政策で交流を持たなかった我が国を正しかったのじゃないかなと思うくらいでしょうか。
ということで…おすぎはもう信じません(笑)しかし、ピーコさんのほうがもっと本音を言うよね。おすぎ一人の時は要注意。はい。これで終わり。












