★★★★☆

「燃ゆるとき」

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東洋水産をモデルにした話とのことだが、確かに(誇張と単純化はあるものの)キャラクター設定とエピソード群にリアリティーがあり、海外駐在(特にメーカーの)をしたことのある人には、激しく頷くシーン続出。これまでの企業モノをはるかに超える迫力と説得力がある。中井貴一は日本人の役でもちゃんとできるんだな、と感心。脇を固める役者たちも皆、ビジネスマンの顔になっていた(あの鹿賀丈史ですら!)のが驚きだった。久々にわくわくしてしまいました。


投稿者: 天野弱気 投稿日時: 月, 02/20/2006 - 16:11

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Munich

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久々に骨太の映画を観た思いでした。胸が苦しくなりましたけど・・・。色んな見方ができる映画です。Espionageモノのとしてもかなりのリアリティーを持ってますし、パレスチナ問題、ドイツがユダヤ人弾圧の引け目を今もキャリーしていること、米国の徹底した国益絶対主義、イスラエルの政治家の凄さと軍人の愚かさ、モサド勤務とは言え一介の護衛官が一級の暗殺者に進化して行く過程・・短期間とは言え警察機構に身を置いたことのある小生から見ても大変なリアリティーでした。或いは、若い人(ミュンヘンオリンピックでのテロ事件など全く知らないという人たち)が見ても、「ああ、こういうことなのか」と何故、エルサレムをめぐる流血が今も終息しないのか、実感を伴って理解できるかも知れません。しかし、小生には拭い切れない違和感は残ります。これは、価値観の問題でしょう。国は国民を幸せにする義務がある、と小生は思っています。しかし、映画の中の人々は、国には何も求めない。国は家であり、そこにいてくれさえすればそれでいい。家を居心地のいい場所にするのは、住む人の仕事。家に何かを求めるのはおかしい、こういう考え方ですね。確かに、国を家屋だと思えばその通りかも知れません。しかし、国民は多額の租税を支払っているわけで、国は国民に徴収した租税に見合った「サービス」を提供してくれないなら、俺は他の国へ行く・・・小生はこっちの考え方ですから、一生交わらない価値観ですね。


投稿者: 天野弱気 投稿日時: 火, 02/07/2006 - 14:42

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DVD:「12人の優しい日本人」

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監督: 中原俊
出演: 塩見三省、相島一之、上田耕一、二瓶鮫一、中村まり子、大河内浩、梶原善、山下容莉枝、村松克己、林美智子、豊川悦司、加藤善博
脚本: 三谷幸喜
制作: 1991 日本

評価: ★★★★☆

下の「B型の彼氏」の画像をTOPに掲げておきたくないので、あわててこれをアップしておきます(笑)
えっと、最近沢山映画やDVDを観ていたんですけれど、なんだか記事を書きたくない病でしたので溜めております。う~ん、記事に書くと自分の気持ちをある程度整理していかないといけなかったりするものですからね、放っておきたい気分のここ何日か、映画はあと2本記事に書いていないのがありますし、DVDもあと3本もあるのですぅ… いや、もう今後書くとはお約束できないものもありますが。はい。でもね、書くということはある意味発散することだとも「B型…」を書きながら感じましたので、また勝手に自己完結のレビューをさせていただきますね(笑)

さて、これ、先日WOWOWで生中継の舞台をやっておりましたね。ちょうどその日、私たち家族は余所のお宅で今更ながらの新年会。美味しいお料理に釣られお出かけでした。後から拝見すると三谷氏、生中継に大変拘っていらっしゃいましたので、そのへんは録画しちゃったこと申し訳なく思っている上に、どうしようかと考えながら先に映画版を見てしまおうと思っちゃったわけです。まあ、いつも原作を読んでから観るか観てから読むか悩むところではありますけれど、今、非常に使命感に燃え(大袈裟^^)映画レビューなるサイトを運営しておりますのでね、はい優等生的に映画優先で考えてみました(笑) この後、もちろんWOWOWでの舞台版のレビューもさせていただくつもりですが、これ比較して論じたら圧倒的にこの映画版のほうが面白い。ただ、映画とはそういうものだと言うこと、舞台はそういうものだと言うこと、この二つちゃんと分けて考えないとダメだとは解っているんです。ああ、漠然としてしまいました。うん、えっと、言っておきたいことはあの梅田劇場のその場で観ていたレビューはどうしても書けないって事だったんですね。舞台は汗が飛んでくるような位置で観ながら役者さんと空間を共有し、そしてその劇場自体のボルテージを観客も含めた全員で高めていくという感じがありますからね。終わった後に鳥肌が立つほどの感動が生まれることがあります。みんなの歓声を聞く役者さんの気持ちもなんとなく私にも伝わって何度か涙したこともありますから。はい、舞台を観るのは大好きだったこと思い出しました^^。

さて、この題名、皆様ご存じのように古い洋画「12人の怒れる男」のもじりです。これに似たタイトルの遊びを、「笑の大学」で堅物検閲官に劇作家の椿さんが一生懸命説明していらしたことを思い出しました。これだけで一笑いを狙ったというところでしょうか^^。それにしても古すぎてご存じない方も多かったのではないかと危惧も致しますがね^^。
この作品も「笑の大学」と同じような1シーンのぶっ通しストーリーです。もちろん映画ではカット割りでその他のシーンも挟まっては来ますが、その扱いもとてもセンスが良かったなぁと思うんですね。「笑い…」もそうです。この辺が映画人の技なのかと感服いたしました。ただ、これはもう三谷氏の脚本の勝利でしょう。はい、傑作だと思います^^。

全員「無罪」の挙手から話は転がって転がって最後の決着と向かっていきますが、これ、12人の人物を描きながらもミステリー的に解決していく面白さも沢山あるんですね。三谷氏曰く、「貴方が13番目の陪審員です」通り、はいはいと自分の意見を挙手して発言したくなるんです(笑) 本当にこういう演出は巧みでアッパレ。
大筋と関係ない所で語られる台詞に人物像の細かな設定が隠れていたり、最後の大詰めへの附箋もあるわけです。良いですよ^^

こういう舞台劇を映画にした場合、台詞で語らせるだけじゃないビジュアルで訴えるという事にかけてはこの中原監督はとても素晴らしかったなぁと思います。それは舞台と比較できたからなおさら強調されたのかも知れませんね。だけどね、第5号陪審員の映画版では中村まり子さん、舞台では石田ゆり子さんの小道具の手帳を単純に比較するだけでもセンスってものが伺えそうな気がしましたよ^^。

さてさて、細かな比較は次回舞台版でのレビューで致したいと思っております。
ここに記しました出演順は陪審員番号順に書きました。舞台もそういう順番で書きますのでそのへんの役者さんの比較だけでも楽しいかも知れません。
…ということで初の連続レビューと相成りまする。 つづく。


投稿者: Ceri 投稿日時: 月, 02/06/2006 - 17:39

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映画:「スパングリッシュ 太陽の国から来たママのこと」

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監督: ジェームズ・L・ブルックス
出演: アダム・サンドラー、パス・ベガ、ティア・レオーニ、 クロリス・リーチマン
脚本: ジェームズ・L・ブルックス
原題:  SPANGLISH
制作: 2004 アメリカ

評価: ★★★★☆

雨のお出かけはなんとなく憂鬱です。そういう日は速攻で用事を片付けて頭を空っぽにして映画を観ましょう。 私、そう決めるとすることは早い(笑) で、何を観ようか考えたわけですが、本当なら「白バラの祈り ゾフィー・ショル、最期の日」が観たい。しかし…これ結末は彼女の死ですよね。ダメ、それ。ドンヨリを私は引きずってお家に持って帰ってしまいます。ああ、ということはこれは永遠に観れないですぅ。そういえば「ハチ公物語」も観れなかったと…(かなり昔のことを未だに言ってます…笑) 公開前は本当に心待ちにしていてシャンテの年間会員になる計画まで立ててたのに…う~ん。
さてこの「白バラ…」は昨年の「ヒトラー最後の…」に続いてドイツが制作したもの。自国の狂った時代を自らの手でいかに描き上げたのかとても興味があります。言うなれば悔恨の映画でしょう。もちろん制作者個人にそういう責めを問うものではありませんけれど、我が国も未だ近隣諸国との間に横たわる国家としての責任というわだかまりもある故、同じように侵略後そして敗戦したドイツの現代の監督がきっちりどうメッセージを上げてくるのか非常に知りた訳です。 あ…今日観た映画と関係ない話題になってました(笑) そういうことで、これは心が元気なお天気の日に致しましょう^^

この「スパングリッシュ」、もうすぐ終わってしまします。滑り込みで観れて大変幸せでした。
しかし、この邦題(サブタイトルなのかな?)の意味が相変わらずとんちんかん。「太陽の国から来たママのこと」ってなぁに? エイリアンかい?ああ…もう大変お馬鹿で無神経な邦題です。この映画、ママと娘はメキシコからの移民(密航者)なんですけどね、どこにそのメキシコを描いてるところがありますか?太陽の国と名付けるあたりどこか邦題作者のメキシコに対する蔑視も伺える気がします。嫌だね、これ、とても嫌。シンプルにスパングリッシュだけで宜しい。だってね、本当にこのママが勉強する英語はスペイン語圏の人独特のRの強い発音なんです。そういう素敵なニュアンスがもし解らなければね、こういうものこそ丁寧にキャプション付けて説明すればよろしいことじゃありませんか。

ああ…相変わらずくどくどとここまで長いですね(汗) 最近記事も無用に長文になり、かな~り反省してるこの頃。スカッと短文に言葉を詰める勉強をしたいとは思っているのですが…

えっと、ではやっとここからスッキリと(笑)
この映画、子育てのを通してたくさんのメッセージがあります。でも、それ子育て以前に人間同士の根本問題と結局は同じですよね。どういう時にどう行動をしどう選択するか。子供に教えながら大人たち自身も育っていかなければいけないという話でしょうか。いやいや、これ、ちょっと気取ったコメントになってるかも。う~ん、だってね、実は私、この映画をずっと切ない切ないラブストーリーとしてどっぷり浸って来ちゃったんですもの。
このスペイン語を話すママのパス・ベガというスペインの女優さん、本当にビックリするほど綺麗で素敵(ゴージャスと言われてたけど^^)。ここに描かれている常に卑屈じゃない彼女の存在感には世の男性はみんな参っちゃうに違いないですね(笑)
ああ、しかし主人公の二人が遠慮気味に心を寄せ合うシーンなどはまるで大好きな映画「Dear フランキー」を彷彿とさせるものがあってとても良い感じです。はい。ただ、この映画のこの二人は結果どういう選択をするのか私には解っていました。だからとても切ない。それほど絶対に迷いや間違いを選ばない人たちだってちゃんとストーリーで描かれていましたから。良かったですよ^^

一番二人が心を近づけたとき、男性の仕事場に連れて行ってもらいます。ここ、なんだか私が嬉しかったなぁ。見てみたいですよね好きな人の働く姿。そういう彼が勝負している空間に呼んでもらいながらも、彼女はちゃんと素敵な夜を印象づけて自分の足で去っていきます。そう相手の事まで考えて自分のほうが決断する強さを彼女はちゃんと持っているんですね。本当に諦める潔さって私もとてもとても欲しいわぁ。だけど、彼女はこの時も娘の見えないところで泣いてるんでしょう。それを知ってても娘は何も言わない関係ってとても優しい。

さて、この中に2人の母が登場しますが、その一人に「ママの愛情って政策みたい」と心の優しい娘が言うところ、ドキドキしちゃいました。ああ、子供のためと言いながら私も似たように道を引いてしまっていないだろうか? 私のために子供を頑張らせたくないです。ううん、それだけじゃない、もっと。どんなときでも、どんなダメな失敗をしたときでもママは貴方が大好きよ^^ってちゃんと知ってて欲しいなって、はい今回も相変わらず我が身に投影して考えて参りましたですよ^^。

この映画、結婚する前の恋人同士のデートに如何でしょうか。残念ながら私はだいたい独りで見ますけど好きな人と2時間手を繋いで映画を見れたらきっとバレンタインのチョコより素敵。ただ、ちょっとだけ大人じゃないと解らないからね、この映画^^

あ…残念… バレンタインの前に終わっちゃうのね^^; 失礼!


投稿者: Ceri 投稿日時: 火, 01/31/2006 - 20:49

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DVD:「四日間の奇跡」

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監督: 佐々部清
出演: 吉岡秀隆、石田ゆり子、尾高杏奈、西田敏行、松坂慶子
原作: 浅倉卓弥
脚本: 佐々部清
制作: 2005 日本

評価: ★★★★☆

さて^^; はい。実は…こういうのが好きだったりします(汗) クサイです(笑)。たぶん皆さんは酷評でしょうね。うんそれも解るんですけどね。だって私も最初はどうしようかと思っちゃったくらい導入部分なんか親切の押し売り的でちょっとなぁ…と退いていましたから。いやぁ、だけどこういう結末本当に望んでたとおりで嬉しくなりましたね。それにね、これに大きな感動している自分もなんだか好きだったり(笑)

えっと、褒める前に一言(偉そうですが…笑)
脚本は監督さんによるものですね。う~ん、これ、もっと一流さん頼んでください^^; ちょっと二言も三言も多いです。特に石田ゆり子さんの台詞。まあ、この世を辞する未練の言葉数と思えば良いのかも知れませんが、それこそ言葉を大事にしたいからもっと減らしたい。そう、「みなまで言うな」です^^ しかし、この作品「ミステリー大賞」受賞作ですよね。内容を知らない頃に本屋さんで平積みされてるときに見かけましたが、まさかファンタジーだったとは思いませんでした。こういうのもミステリーって言うの? 私はそのへんなんだかもう解りません…。 まあ、そんなのはさておいてですけど^^; 

さて、じゅんは相変わらずじゅんでした(笑) えっと…横道ですが、このサイト以後は吉岡秀隆さんはずっとじゅんで通しますのでよろしくお願いします^^ はい平仮名でで「じゅん」です。初めて来た方には解り辛いかも知れませんね。そういった苦情がでたら*印のキャプション付きにしましょうね。それほどこの人「じゅん」意外にはなり得ないんです、私の中では。 しかし、「三丁目の夕日」でもじゅんのままなのに結構泣かせるの上手でした。う~ん、どの役をやっても同じというと佐藤浩市氏を思い出しますが、あの年になるくらいまでちょっとこのままでは需要が無くなりそうで…怖い。人ごとながら心配であります。まあ、大きなお世話ですが(笑)
この映画、やっぱり西田さんがホントお上手。最後の泣き顔も鑑賞したいいい男というわけじゃないのに一緒につられます。はい泣けました。ついでに評価するなら平田満さんは大根(あ…評価じゃなかった^^;) それから女優さん達がとても綺麗でしたね。石田ゆり子さんてこんなに綺麗だったかなぁってつくづく見てしまいましたもの。松坂ママも綺麗だったなぁ。なんだか撮影カメラの愛情が感じられて◎でした。まあ、演技はみなさんちょっとクサイですけど…まあ、いいでしょう、許せる範囲です^^(偉そう?笑)

これ、最後にお別れする時に大好きな人と一緒に居れて幸せだったねって本当に思ちゃいました。そして、自分だったらどういうお別れをするんだろうってやっぱり思わずにはいられなかった。ちゃんとありがとうを言えるだけの時間があるだろうか、ちゃんと好きですって言える時間があるだろうかって胸が締め付けられるように考えましたよ。さよならって誰でも辛いですもの。これで終わりってどういう事なんだろうって本当に怖い。だけどその中で安らぎを得る答えがこの映画の中にありました。いや…私がそう思いたかったのかも知れません…。
それはね、ずっと好きでいることです。主人公のマリコさんは人生で関わった人を嫌いになったことなんて無いでしょう? 別れた旦那さんのことも、そして初恋の人も、好きになった責任を果たすように彼女は嫌いになることをしないんですねぇ。何人いてもいいじゃ無いですか?多情っていうのとは違う、その数って宝物なんだって思います。そういう宝物が多いぶんお別れしても思い出は綺麗です。たくさん思い出したいでしょうね。それが淋しいお別れにならない方法なんだってそう思うんですよ。だから…うん、すごくいいわぁ、そういうの^^(かなり勝手な解釈ですか?…笑)
「未練はたくさんあるわ」と言いながらそれでも笑って逝ける。もちろんメルヘンではありますが、彼女が笑ってくれたお陰で残されたもの達は彼女の最期をただ泣き悲しまないで見送れるわけです。ああ、いいえ、もちろん悲しいですけどね、無念でしょうとは彼女の亡骸に声をかけることはありません。ほら、どなたもこうなりたいなって思ってきませんか^^? 私はそうなりたい。 優しさって悲しさより大きく心に残るんですもの。あ~あ、いいなぁv 本当に良いわ^^
相手に何かして欲しくて好きになったわけではありません。シンプルに人を好きになることをマリコさんはやってきたんだねって、はい、温かい気持で最期彼女とお別れできましたね。たくさん泣かせてもらいましたけど^^; 

いや、まだまだ言いたいことたくさんありますが^^ 「みなまで言うな」ということです。言葉に語れば感動も違う印象になる場合もありますから、この辺であとはベッドに入って一人で噛みしめますわ^^
さてバレンタインも近いです^^ みなさんも見返りなんか期待なさらないでシンプルに好きな人に思いを告げましょう^^ 責任持ったLOVEです。今年は義理チョコ撲滅ですよ^^


投稿者: Ceri 投稿日時: 水, 01/25/2006 - 01:38

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