★★☆☆☆

舞台中継:「12人の優しい日本人」

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演出: 三谷幸喜
出演: 浅野和之、生瀬勝久、伊藤正之、筒井道隆、石田ゆり子、堀部圭亮、温水洋一、 鈴木砂羽、小日向文世、堀内敬子、江口洋介、山寺宏一
脚本: 三谷幸喜
放送: 2006 WOWOW

評価: ★★☆☆☆

お待たせしました(…誰も待ってないって^^;?) 1月28日にWOWOWで生放送された舞台です。評価は映画より2つも少なくなりましたが、今回ももう一度念を押しておきます。これ中継で観たものに対するコメントと評価です。そうTVというメディアを通しての評価となりますから、きっとその場で役者さん達と時間を共有できたらまた違うことだと思います。まあそういう点では映画とDVDより差が大きいですかね。はい。まあ、仕方ないでしょう。ご理解くださいませ。

さぁて、はっきり今回は映画との比較で楽しみたいと思います。まず始めに言いましょうか。これ、どの役者さんも映画を優る方がおりません。ああ、強いて言うなら小日向文世さんが同等程度といいましょうか。最悪は江口洋介さんですね(はっきり言いすぎましたか…笑)この舞台を素人臭いところに引き下ろした主犯だと思われます。いや、この配役でやらせた三谷氏の采配ミスとも言えるかも知れませんね。まあ、いろいろしがらみもあるのでしょう(笑) そういうところなんだか妙に良い人っぽいところがこの三谷氏にはあって、ごり押しのプロダクション攻撃にNo!と言えなかったのかも知れません…はい、解りませんが。この重要な華どころを初舞台の大根さんに私なら役は与えませんから。
実際、この2時間中で彼は台詞は他の人の台詞に被るは、そして許されない最大のミスもしておりますのよぉ。これ皆さんどのくらいの方がお気づきになったのか…いや、映画を観ていなかったら解らなかったかも知れません。ネタバレになりますけど大変な過ちですのでね(大袈裟^^)言っちゃいましょうね^^。この江口君が演じる陪審員11号は「弁護士」という触れ込みで、途中気の弱い2人の陪審員の味方に付きます。この二人が気が弱い癖に何か自分たちでも分からないものを信じ無罪を主張しているんですね。その他のみんなは焦れてるわけです。早く決着を付けたい。そんな中、この11号はみんなの意見を大逆転へ導く巧みな話術を披露するわけですが…実はこの11号さん弁護士ではなく役者さんなのね。それは決着が付いた最後に肩の荷を下ろすようにこの気の弱い二人にだけ語られるネタばらしなんですけどね、ここで観客も一緒に「へぇ~そうだったのぉ?」となります^^。ところがですよ、江口氏この後「一度、前に陪審員の役をやったことがあるんです」と言ってしまった。あ~あ。いやぁ、これ違うだろ?ここは「一度、前に弁護士の役をやったことがあるんです」が正解なはず。 だって陪審員の役をやったところで何も意味がない。もしかしたら温水さんの演じたようなへんちょこ陪審員の役だったかも知れないもの。ここは弁護士じゃないとね弁舌鮮やかな言い訳にはなりませんがな。これはぜった~い確信します。江口氏の大間違いだと。もちろん映画編は豊川悦司さんがきっちり「弁護士」と語ってくださってますよ^^ 細部に現代風アレンジをし直した部分はあれどここは話の閉じる重要なネタばらし。こんな大事なところを間違えるなんざ役者さんとしては意識が薄いと残念でなりませんわ。良い脚本なだけにね。

いやぁ、江口君だけでこんなに語ってしまいましたね(笑)
それからもう一人のこの舞台の華、石田ゆり子さんですが、とても地味~なハイミスというい設定ですよね。う~ん、綺麗すぎてます(笑)だいたいこういう綺麗な人が何でもメモをしながらネタを拾い集めると言うことはきっとしない。綺麗な人の周りはそれだけで人は集まりますから、ネタ拾いはそれほど綺麗じゃない方以上(以下というべき?)でないとダメなんじゃないでしょうか(笑)?まあ、このへん人物作り込みはかな~り弱いですねぇ。舞台のほうは。ついでに付け加えるならばもっとも台詞の多い生瀬勝久さんも熱演だとは思うけど、相島一之さんの最後の変身と比べたらずっと猫さえも被れてなかったと言いましょうか…。う~ん、人物の書き込みが全然足りなかったですわ。
ああ。まだまだあるんですがぁ…どんどん膨大な記事になるばかり。
じゃあしょうがない、最後に一つだけにしましょう。
最初のほうで生瀬勝久さんのスーツのボタンが取れかかっているのをオバサン陪審員10号の堀内敬子さんが付け直してあげると言います。このボタン、実は附箋です。映画ではこの場面オバサン役の林美智子さんが親切で良い人オーラ100%で演じてくれていてそれに答える相島一之さんの遠慮した演技がとても絶妙なものでこれが大事なアイテムだったと最後に繋がった時、ああああ…と感慨が深かったんですね。だけどなんだか舞台では情緒のないお節介な申し出にしか見えず後から意味が活きてこないシーンです。そう、余談な台詞としか見えなかった。舞台だけご覧になった方がこの台詞で生瀬さんの背景を悟ったでしょうか?いやぁ…全然足りなかったよ。

このように、ただのドタバタになって終わってしまった部分をとてもに残念な思いで観ていました。舞台で動きを作るために台詞を言いながら歩き回る演出はもう観客に謎を問いかけようとはしていません。この裁判の事件としての謎解きも時間節約なのかホワイトボードに現場地図を描いて説明しないものだから、全員納得するというよりはただのごり押し的な想定としてだけしか決着を付けられなかった。本当に良いストーリーなだけに大変もったいなく感じます。

余談ですが、これの初演時、小日向文世さん役の切れ者風歯科医師を西村雅彦さんが、今回ちっとも話題に取り上げなかった堀部君演じる本当は使えなさそうなサラリーマン役を「一橋壮太郎」という役者名で三谷幸喜氏が演じてるんですね^^ それから我がご贔屓の梶原善と相島一之さんも初演から映画までずっと同じ役をなさっています。うん、このお二人映画版でもとてもとてもアッパレでした。というと…初演のこの舞台なんだか興味が湧いて来ちゃいましたね^^。徒然繰り返して言っておりますが、やっぱり役者さんで全てレベルは引き上げられるものだと本当に今回も確信いたしましたね^^
ああ、とりとめなくこれで終わり。


投稿者: Ceri 投稿日時: 火, 02/07/2006 - 23:04

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映画:「THE 有頂天ホテル」

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監督: 三谷幸喜
出演: 役所広司、松たか子、佐藤浩市、西田敏行、香取慎吾、篠原涼子
脚本: 三谷幸喜
制作: 2005 日本

評価: ★★☆☆☆

さぁて、★2つは少しサービスかも知れませんが、古畑よりは面白かったですよ三谷さん^^。まあ、あれ(古畑3夜)で凹んでいた期待だったのでその割にはという逆転ポイントもあるのかも知れません。そこのところは得してるかな(笑) それでも、2つですけどね。
これ、いつものマスターからは「三谷も地に落ちた。少し浪人でもしたほうがいいね」というかなりな辛辣コメントを頂いておりました。うん、観るのは止めちゃおうかなとも思っていたんですけどね、いやいや、そういわれるとなんだかダメを確認したくなるんですね(笑)
まあ、頭を空っぽのしたい時にはなんだって良いのです。はい、今日はそういう気分でしたので^^。まあ、天候がよいのでバイクに乗りたいという気持もありましたのでね。わざわざ「これ!」と思って出かけていった作品ではありません。まあ、理由付けなど無用ですが^^;

と言うわけで、見るつもりがなかったから何も情報を仕込んでいません。よって、もうたくさんご覧になった方も多いこの映画について、今更私ごときがここに書いても既知の評価となり何も目新しいコメントにはならないのじゃないかという危惧もあります故、ちょっとかなり私的な切り口からちょこっと書いてみましょうか?(…ん? それっていつもですか?…笑)

さて、気に入ったこと。それは時間の描き方でしょうか。例えば、何か事件後起こって新堂副支配人に伝達が入ります。「すぐ行きます」と新堂さんは答える。うん、ここ^^。その後、絶対その事件の場面にはすぐに振らないんですね。新堂氏が歩いて移動する時間ぐらいはちゃんと他のシーンが割り込んできたりする。だから登場人物の数だけはちゃめちゃに感じるストーリーが時間軸ではとてもスッキリしていたように感じました。新年カウントダウンまで2時間、観てる1個人としてはなかなかゆったり過ごせた2時間だったのではないでしょうか。だって、一人一人をちゃんと分けて考えてみてください、唐沢さんなんて2時間もあの楽屋で偉そうにしてるだけでさして役目もなくのんびりしてたんですもの(笑)そんなあわただしいだけの時間じゃないでしょう^^? まあ、そんな中で一番忙しかったのは角野さんだったかな^^ う~ん、原田美枝子さんが役所さんとの離婚の後にこの旦那さんと知り合ったのは絶対「結婚相談所」だね(笑) もうそういう背景まで見えるようでした^^

さぁ、これだけ褒めたので(たったこれだけ?)つぎは…はい、言わせていただきます。
三谷さんの自脚本で演出なれど、やっぱり台詞は噛んでいましたね。これ、やっぱり役者さんの力量によるところが大きいかったかなぁと。上手な人下手な人、うんはっきり差を見させてもらいました。まあ、ここで一々言わないけどね、慈英君とその彼女役、それからなんだか唐沢さんまで大根(あ…言っちゃった…笑) もちろんご異論あるかたも多いかも知れません。でもこれ、舞台じゃないんだって最初にちゃんと線を引いて欲しかったです。しっかり映画にしましょうよ。ありえないどたばたコメディーでもなんとなくその出来事のムードは一緒に味わいたい気がするんです。舞台のような箱庭的な空間と違って映画の空間はもっともっとリアルですから、そういう意味では臨場感が全く違うと思うんですよね。
それから、毎回このブログに登場します特別待遇の佐藤浩市氏。ああ… みなまで言うまい。しかし彼の相変わらずの演技のために松たか子ちゃんはお節介にもその役名人物の説明をしてあげなければならなかったじゃないですか…。う~ん、確かにあそこは感動シーンなんだけどやっぱり妙に不自然な説明ぽさがあってね、ここで三谷さん自身が映画から舞台に引きずり下ろしちゃったような感がどうしてもしちゃう訳です。言葉で何から何までご丁寧に全部説明しなくても十分もっと沈黙や視線とかで感動シーンになったような気がするんですけどねぇ。まあ、それはここだけじゃありませんでした。ことごとく全てにかな~り説明ぽい。

脚本としてはこれと相対するようなたった2人だけの対面劇だった「笑の大学」のほうが好き。あ…監督もあの若い星さんのほうが…と? あ…そういえばなんかちょっと引っかかるように感じてることがあるんですが、あそこ、オープニングの紙芝居のような感じのところ? あれ既知じゃなかったですか?もうすでに「笑…」で見てたですもの。そういうところは星さんの手法を使ったのか、それとも元々三谷氏の意向であれが作られたのかちょっと疑問ですねぇ。なんだか気になります。安易なまねっこじゃあないんですか?
まあ、大友克洋氏のアニメ「スチームボーイ」が遠くジブリものに及ばないのもやっぱり単に経験不足の所以にも感じますから、きっと三谷さんまだまだなんでしょう。(本当に偉そうに言ってますね^^;)はい、経験はどういう方にもやっぱり必要なんだって事ですかね。

最後にスポットで言っておきましょうか^^
唐沢さんの禿げ頭を見たかったこと。
原田美枝子さんの牝鹿のかぶり物がとても一人だけ可愛かったこと。
オダギリジョーのおでこも叩いてみたかったこと。
角野さんのくねくねも見せてもらえると思ってたこと。
西村雅彦さんがどこかに隠れていないか探しちゃったこと。

以上。


投稿者: Ceri 投稿日時: 金, 01/27/2006 - 21:00

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DVD:「亡国のイージス」

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監督: 阪本順治
出演: 真田広之、寺尾聰、中井貴一、佐藤浩市、勝地涼
原作: 福井晴敏
制作: 2005 日本

評価: ★★☆☆☆

全てに見えない1線が引かれていました。作品としてはこんな評価しかできません。しかし、私には問いかけられた物がたくさんありましたよ。
原作の「亡国のイージス」は汗顔でありますが上巻1/4で放ってあります^^;言い訳させていただけばこの本、難解というのではなく難読だったことによるもの。しかし、読みますよ。これ。そういう読んでない人の導入にと作ったわけではないのでしょうがやはり描ききれる話じゃなかったですね。完結できない映画でした。

見えない一線とは…非常にセンシティブな問題である自国防衛論を明確なメッセージに表せなかったという点でしょうか。それは福井氏の原作中(1/4だけしか読んでないけど推測出来る範囲で^^;)で首尾一貫語られてきた「専守防衛」という不条理を描くことはともすると極右に映るからなのか? いえいえ、私はこれでそういうイメージを受けませんでしたけどね、でも15人のテロリスト彼らの思いが何に起因するものなのか、ただの宮津副長への同情だけじゃ無いはずってところはちゃんと描いて欲しかったわけです。しかし、お隣韓国ではこの作品に出演したチェ・ミンソちゃんが自国のイベントを降板させられたという悲しい話も聞きました。うん。こんな中途半端にしか語るつもりが無くてもこの辺の配慮はしてあげれば良かったねと思います。さして重要な役柄には映画では設定されてなかったし日本人の役者さんで良かったんじゃないかなと。 あ…横道にそれましたが。
作中、霞ヶ関の一室で「平和って隙間にしか存在しないもの」というような台詞がありました。事なかれ主義の役所に持ってこられたような岸辺一徳さんの口によるフレーズでしたけど、これ、いかに防衛しようとも大きな流れには逆らえないのよといういかにも平和呆けの象徴みたいで大変怖い。一人一人が武器を手に用意をしようなんては思いませんが、根本的に平和は与えられるものだけにはしたくないねと思います。これはどんな時もちゃんと求めて自らの手でも掴めるところにあって欲しいと強く願うのであります。ああ…映画ブログで熱く語る変なヤツですね、私(笑)

さてさて、若き革命家達の情熱はへなちょこですが大事なものを持ってる父は強かったです^^ 「どんなに格好悪くても生きろ!」「考える前に考えるんだ」こういうことをあの状況で言えるだけのでっかさがあって本当に先任伍長の仙石っていいキャラクターに仕上がっています。うん、それを演じ切れたこの真田広之って素晴らしい役者さんだと思いました。そこで、いつもつい引き合いに出しちゃう佐藤浩市氏ですが、今回も憂鬱な役です(笑) いえ、けして嫌いなわけではなくなんだか目に付いちゃうんですね。いつも同じっぽいから。ただ、今回、亡くなった宮津防衛大学生のコラムを朗読するあたりはこの憂鬱さがなかなか良い味になってることをちゃんと評価しておきましょう。(相変わらず偉そう…笑) しかし、福井さんの作文だから当然といえば当然なのですけれどこの問題提示のコラムがまた良くできていたなぁと、はい感服いたしました^^

あ…ひとつ疑問。原作ではDAIS工作員の如月と宮津副艦長ってどういう関係になってます? 1/4でも如月の生いたちに宮津さん出てきていなかったような…。もし、これ、映画だけの設定だったとしたらはっきり言って失敗。嫌です。宮津さん亡き息子の復讐の気持も手伝い起こした革命でしょう?一方、如月が立て籠もったときにこっちの息子は売っちゃったわけですか? そして道連れにしたわけですか?それってとても悲しい。う~ん、ま、読んでみれば解ることですが、あの不可解な絵が送られてきた辻褄も合って欲しいと思っているんですけどね… こういう収まりってほんとうに気持ち悪いのね…
しかし、役者陣は角川と違って本当に松竹は豪華でしたね^^

追記:
TB先の記事を読ませていただきながらこの最後の疑問部分の一応の納得を見つけてみました。いや、まだまだ間違ってるかも知れません。どこにもこの真意は見つけられなかったので^^;まあ、原作通りに決着付けなくても良いわけなのでね。映画だから。そもそもレビューを書くにあたりあまり皆さんの意見に左右されないようにとほとんど先に読むことはないので^^;自己完結させるには少々時間がかかりましたね(笑)
さて、「父さんがいけないんだ」発言は如月の最後、宮津副官に自分の贖罪として懺悔した告白だったと取って良いのでしょうか? いや、あの場合はただの言い訳のようにも聞こえました。ただね…あの時宮津さん「そうだね父さんがみんな悪かったね」みたいな風に言った。これ、如月の話を受けて彼が安らいで死出の旅路にでれるように如月の父の代わりとなって罪を許したということで宜しいかしらね^^? まあ、観ている側にとっては「父さん」といわないで「オヤジさん」くらいにしてたら私のような短慮な考えを持つ人も少なかったかも知れませんが…うん、ここ「父さん」にしてくれてなんだか今からじんわりして来た感じです。いいじゃんv^^(以上、自己完結)
まあ、でも原作の決着もみようと思ってますけどね。


投稿者: Ceri 投稿日時: 日, 01/22/2006 - 16:13

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映画:「スタンドアップ」

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監督: ニキ・カーロ
出演: シャーリーズ・セロン、フランシス・マクドーマンド、ショーン・ビーン、ウディ・ハレルソン、シシー・スペイセク
原題: NORTH COUNTRY
制作: 2005 アメリカ

評価:★★☆☆☆

★2つと幾分厳しいような気もしますが・ルワンダを3つにしちゃったしなぁ…と悩んだ末のこと。まあ、こんな評価は毎回申しますように私評ですから、考えるまでもないことなんですけどね。ああ…どこぞの番組のように2つ半とか作っちゃおうかなぁなんて誘惑もでるほど★3つと悩みましたです、はい。
この悩み、端を発すると「SAYURI」になっちゃうんですね。あれ、2つにしたけど1つでよかったかなぁと思ってるわけです。もう自分以外は忘れちゃってるだろうから、ちょいちょいと★を書き換えちゃえばいいのかもしれませんが、いやに例のお正月のつまんなかった番組の大選手のように(イチローですけど、話がわからなかったらどうぞ古畑2,3夜を読んでくださいませ)「フェア」にこだわる自分がおります…う~ん、たいした問題じゃないよね(笑)

最初に言ってしまえば、私には女性が立ち上がる映画には見えなかったということ。
さて前半はもう道も歩けばいやなことがごろごろ転がってるごとくやりきれません。背景説明ですし話を動かす源だといえばそうなんでしょうけど、あそこまで「アホ」な男たちに我慢した後の復讐はもうスプラッターものになってもかまわないような感じでしたね(笑) まあ、彼女が我慢した後ろにはここにもやっぱり母の強さがあるわけです。最初、その母としては彼女はハイハイの幼児がやっと立ち上がったような感じでしょうか。DVの旦那さんから逃れ育った地元の偏見の中で地に近いはいつくばった視点からやっと少しばかり世間を見出したところ。だけどまだ幼児で身の丈は足りないって感じでしょうか。それが打ち出の小槌を振るわれた一寸法師のように大きくなっていくんですね。要するに他人が大きくしてくれるんです。自力という感じじゃないね。でも、生きることに必死さはあるから応援したくなる気持ちはあるんですがね、共感ということまではいかない。うん、あの町の1傍観者のごとくただ見つめてるような感じでした。それはこれがたった一つの解決の方法だとは思わないからかも知れません。子供を巻き添えにする環境は彼女の意に反したものだったとは思うけどそうなったときの判断と決断はまだほかにあったような気がするから…

原題が「NORTH COUNTRY」と倉本聰氏のドラマのような題名を邦題「スタンドアップ」にしたのか…。もちろん立ち上がって歩き出すこの女性ジョージィのことだと思いますよね。だけど彼女のことじゃんなかったんですねぇ(あ…彼女のことも掛け合わせてるのだとは思いますけどね)。それは、冴えない(見栄えのです…^^)友人弁護士の最後のフレーズです。これですね。結局は男性の台詞ということでした^^ネタバレになるのでこの辺にしておきますが… 彼女を立ち上がらせるためにこの友人(恋人じゃないのね…)弁護士や集団訴訟を段取ってくれた判事さんとかが居なければいけませんでした。そういう意味では彼女はただの駒という感じもしてしまいます。そう、母という存在だけど社会的には世間知らずのままだったんですから。

さて、もう一つこの映画に期待していた「胸の空くような思い」は残念ながらこちらも彼女が与えてくれたものではありませんでした。猿芝居のような労働集会で彼女は名を名乗って発言します。「私の名前はジョージィ・ジェームスです(直訳)」と。ああ…わたしここでたどたどしい発言の末きっとキメ言葉をいうんだろうってなんだか期待しすぎていました。う~ん「SAYURI」でみた予告から勝手にそういう脚本にしてましたね(笑) しかし結局、気持ちよかったのはここでのパパじゃないですか^^ それまで彼女のことを振り向いてもくれないような冷たそうな人がですよ、その人が言ってくれた言葉。あの時、シーソーがギィ~って大きな傾きから反対方向へと動き出した感じがはっきりしましたよ。ここから、はい、私は面白くなってきたんですね^^
法廷ものというほど巧みな話術合戦で見せてくれるわけではありませんが、それでも観衆を巻き込んでのジャッジが始まって展開していくのだろうと…、しかし、まあ結果はアメリカ人なら周知の事実なんでしょう、ここではあっさりとしか結末を演じてくれてません。その結末はただテロップで紹介されてそしてタイトルロール。

「キング・コング」のギラギラとした民衆に違和感を覚えるようにここに登場する男性陣、そして女性陣もやっぱり過去の人たちのようには感じます。だけど偏見や差別が今の時代に無くなったわけではないでしょう? スタイルを気にしたり、自分がそういう言動によって攻撃されないように隠されてるにすぎないですよね。そもそもジェンダーフリーを小学校でも習う時代ですがわざわざ唱えなければならないベースにはその偏見があるからですものね。そして差別って性差別だけじゃないから。弱さの中に弱さを攻撃するものが潜んでいるように思えます。強い人が弱い人を虐めるんじゃない。弱い人がさらなる弱い人を見つけ出して虐めるんです… まあ、みなさんもう気がついてることだろうと思いますが^^;「ホテル・ルワンダ」にも繋がってゆきますよね。
さて、この映画で一番救われたのは大勢の中で身動きのとれなかった良心を持っている人たちね。彼らはこの事件で彼女を養護することで自尊心は救われたでしょう。でもね、きっとジョージィは最後まで救われないんじゃないかなって…。彼女に対してきっとこの先も偏見と差別は消えないんだろうって思いが残ります。人って勝ち組にも嫉みも加わるんでしょうけどとても厳しいですから… そんな風にへそ曲がりな私は思っているのでした(汗)
でも…物語としては親子の絆も回復し一件落着のハッピーエンドですけどね^^

あ…それからお母さん役がシシー・スペイセクでしたけど、もうこんなに年取っちゃったのね。
まだ子供だった頃、「キャリー」という映画でどれだけ怖い思いをしたことか。でも、好きですよ。今回もね、とても日本のお母さんぽい感じのするお婆ちゃんを演じてましたね^^地味な役者をよく揃えてきたって感じだけどみんなとても上手な役者さんたちだったですね。
ああ…感想を書いてみたら★3つでも良いかなってまた思っちゃいました。う~ん…

追記:
さて…今更なんですがこれ皆さんの高評価に対し私一人ぽつねんと低い評価(まあいつもですが…笑) 更にはコメントを書きながら★3つと悩んだと言いながらもうたった2日後にはやっぱりこれは2つでも充分と片端に追いやった感があります^^;
いや、言い訳するわけではありませんが、コメントに付けたことをここにもちょっと書いておこうかなと。それですこしでもご理解いただけるかなと、まあ小心者は思ってるわけです(笑)
以下コメントに付けた私の言葉を引用します。

『「力もない。自信もない。味方もいない。それでも立ち上がってみようと思った」この(プロモ)コピーは酷い勘違いですよね(笑) 食品だったら訴えられちゃいますよ(笑) 彼女は社長というジョーカーを持ってる自信があったんですから…結果は使えないジョーカーでしたけどね。』

はい…これなんです。まあ、だからどうということではなくてこれが実話を扱う限界かと思うのね。これじゃ話が詰まらなくなってしまう。女性が描く映画ならもっと女性を素敵に脚色しても良かったかなと思ってます。これじゃ彼女の取った行動が勇気なのか安易なのか解らなくなりませんか?… ってことで★2つ決定です(相変わらす偉そうです^^)

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投稿者: Ceri 投稿日時: 水, 01/18/2006 - 23:54

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DVD:「パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち」

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監督: ゴア・ヴァービンスキー
出演: ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ジョナサン・プライス、ジェフリー・ラッシュ
原題: PIRATES OF THE CARIBBEAN: THE CURSE OF THE BLACK PEARL
制作: 2003 アメリカ

評価:★★☆☆☆

昨晩、「THE 有頂天ホテル」をいつも行くシネコンに観に行ったところなんと希望の上映回はもう売り切れとのこと…。
15歳以下の息子を連れていたためにその後の最終回は条例によって11時を過ぎちゃうので観ることも出来ないし、そもそもその次まで時間潰すのもねぇ…気分的に「古畑」で盛り下がってるところなのですんなり帰宅することに…帰り道近くのTSUTAYAで息子に選ばせた1本がこれでした。
今年「パイレーツ…2」も来ることだし良いじゃないですか^^? それに「プライドと偏見」のキーラ・ナイトレイも出てるし、いつもの予備知識の自習としてもなかなかの1本であります。

この映画、年末のクリスマスに子供がサンタにリクエストしてまんまとせしめたプレゼント、プレステ2のソフト「キングダム・ハーツ2」にたくさんキャラクターとして登場してくるそうで(ファイナルファンタジーのスクエアとディズニーが提携して出したソフトみたいです)、現れるたびに息子の要らない解説が入りまくりでちょっと集中できない難点付きでした(笑) …まあ、余談ですがちなみに息子は父から、母から、祖父母達からとそれぞれからもプレゼントをせしめているわけで。そこにサンタからもってどうよって感じなんですが…まだまだ信じてる(ふり)してるうちは夢を打ち崩すのもなんだかなので… はい、甘い親でありますね^^;
可笑しいのは今年も「ポーラ・エクスプレス」のDVDを観て「やっぱり本当はいるのかも…」って気持になるってところです。あれ、キャラクターの表情とかちょっといただけませんが、子供に夢を与えるとても良い作品ではあります。来年のクリスマス前には隠しておかなくちゃとか思ったりもしましたが、でも、はたして何歳の時に気がつくのかじっくり観察するのも面白いかなとも思ったりするんですね^^

いつものように前置きばかり長いですね。はい。
ディズニーの実写映画はなんだか今ひとつ突っ込みが大人レベルまで達していないと申しましょうか、相変わらずそこそこの出来でしかありません。そこのところは「キャプテン・ウルフ」と同様です。しかし、デーゼルと比べればデップは技が細かいし人を魅せますよね。相変わらず1本ごとに役になりきり恐ろしいくらいの存在感はこの人特有でしょう。デップじゃなければもっと詰まらなかっただろうなぁ。それに比べてオーリーは相変わらずいつもの頼りないヒーローですね(笑)好みじゃないのでどうでも良いです。エリザベス役のキーラも凄いオテンバさんを地のように演じていますが、少し強引ね。女性から見てヒーローに愛されるヒロインにはちょっと物足りない。なんとなくお馬鹿に見えちゃうのは父親役がジョナサン・プライスだからよけいかも知れませんね^^。しかしこの人は今回も相変わらず憎みきれないお惚けが何とも言えませんでした。良いねぇ。う~ん日本映画では竹中直人みたいな感じかなぁ? う~ん柄本 明かなぁ?(全然違うよって声も聞こえて来るようですが^^;)

しかし…ストーリーは取り立てて目新しい展開はありません。冒険もワクワクしない。ロールプレイングゲームとしての脚本でもかなり3流っぽいということで内容については何もコメントありません、残念ですが。こんなですとホントに続編2を作るのかと私のマネーでもないのに無駄遣いが気になってしましいますわ。まあ、またプレステ2との提携がらみもあるのかも知れませんけど、ディズニーさんもそろそろキャラクターの切り売りで儲けることは控えて本腰で映画制作やってみませんか?こんな事してるとディズニーと聞くだけで観るのを止めてしまうようになるかも知れませんよ^^; 子供は減るけど爺婆は増えていくんですから市場をよく見て頑張って欲しいところです(偉そうですが…笑)

まあ、争いものや実話とか幾分重たいものが続いた中でファンタジーはホッとするところもありますね。だから★もサービスで2つね。
もうすぐ「ナルニア国」も来るし「ハリポタ」や「ブラザーズ・グリム」等ファンタジーに飽きたという声も聞こえてきますが、そういう中で真っ先にこれの続編が切り捨てられないことをお祈りしています…。しかしどうなっても全然関係ないどね(笑)


投稿者: Ceri 投稿日時: 月, 01/16/2006 - 19:44

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ドラマ:「古畑任三郎ファイナル」第1夜

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かなり今更なんですけれど… 私はHDDビデオに録画して今晩観たので書いておきます。ドラマなんてちょっとジャンルが違いますが今週末封切られる三谷幸喜監督の「有頂天ホテル」の為です^^はい。その前にざっとお勉強しておきましょうと言う感じでしょうか。
今更、三谷幸喜について学ぶ必要もないかも知れません。脚本家としての「古畑」と監督をしてまで作り上げてきた「有頂天ホテル」という作品とをコンペアするつもりになって観てみるつもりです。このサイトを始めてからいやに真面目っぽいことを言ってる私ですが…(笑)

評価:★★☆☆☆ いきなり書いちゃいました。

作品としては詰まりません。
あ、でもまだ第1夜ですから、他の2夜に期待する気持は残っていますよ^^。
やっぱりここまで引っ張って来るとキャラが幾重にも味付けされすぎて濃すぎちゃいましたね。喜劇の舞台として観て周りにつられながら笑うってしまうような状況ならともかく、お茶の間で他に気を取られることも有るようなところでこの話にのめり込んで行くのは無理でした。
あんなに格好良いはずの田村正和ですよぉ? 自分で自分を真似しすぎてとてもフェイクな古畑任三郎になってます。残念でそして滑稽^^;。

まあ、脚本はいつもながらにサービスたっぷりの笑わせるネタを詰め込んで三谷っぽさは味わえました。ただね…演出にはもの申したい。舞台じゃないのだからもう少し表情やカット割りで作り込んでいきましょうよ。もったいないじゃないですか。台詞と台詞のテンポの良さを誤魔化しに少し噛みすぎていませんか?早いよぉ。人間の脳細胞だって理解して答えを出すまでにもう少しかるんじゃないでしょうか。ほんのコンマ数秒ね。そして犯罪者が答えを用意したように言ってはいけません。冷や汗ぐらいかく時間はあげましょう(笑)
まあ、これは演出だけでなく役者にも責任があることなのかも知れませんね。

三谷さんの脚本では「笑の大学」という映画を一昨年に観ました。これ面白かったですね。たしか、これも稲垣五郎ちゃんの台詞がこの古畑ドラマような噛み噛で、用意した台詞を喋ってる感じがどうしても抜けなかったんです。時間の中に詰め込まなければならないというそういう三谷さんの脚本だからでしょうか? ううんやっぱり違うと思うんですね。だって役所さんは違ったもん。2時間近い話の中でこの二人の台詞の量は同じように半端じゃありませんでしたから、だから、ここに役者のでっかさの違いがはっきり見えちゃった訳です。役者さんを揃えることは大変に作品のランクを引き上げるものなんだって実感です。今回ももちろん新春のスペシャルで豪華配役のはずですが、人気と実力ってやっぱり難しいよなぁ…と。後の2夜も役者素人イチローと、綺麗だけど大根の松島奈々子で大丈夫ですかぁ?(もう皆さんは観てるんですよね^^;私だけまだね…)

手鞠歌とか怪しげな村の名前とか横溝パロディーの薄っぺらで笑えます。う~ん一番の笑いのサービスはお婆さんの吉田日出子かなぁ^^ こんなスポット的に使っちゃって良いんでしょうか?(笑)
まだ、あと2夜分を観てから総評しますけど(って…偉そうですね^^;)監督までしたものとはやっぱりかなり違ったものだと期待して待っているわけです。どうしてかって言えば、何かが出来る人は何でも出来るって思うから。もちろん解らないことはそういう人でもたくさんあると思うけど、出来る人は解る力も違うと思うから。そういう意味で脚本家とか監督とかの肩書きのない人間三谷幸喜に結構期待してるんです^^


投稿者: Ceri 投稿日時: 木, 01/12/2006 - 01:32

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訂正…言い訳かも(笑)

「綴り方のシーズン」は小生の「こっちが正解だろ?」という思い込みによる誤りでした。お詫びして訂正致します。 しかし、「綴り字」って日本語は存在するのだろうか? 


投稿者: 天野弱気 投稿日時: 木, 01/05/2006 - 19:42

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綴り方のシーズン

年 末にたまたま車内の吊り広告で見て、ギア主演だし、「言葉のパワー」について考えていたこともあり、久し振りに真面目な作品も観たいなぁ…と思っ ていた ところ、本日急に時間の空きが出来たので、日比谷シャンテにて観て来ました。
シャンテは昨年の秋頃だったか、「ベルンの奇跡」という作品を観て以来だったのですが、近日上映予定作品の予告が皆面白そうで、そこらの一般ロードショー 館で「男たちの大和」なんぞを観て、「反町も制服着るとカッコイイんだな」などとアホな感心をしていてはイカンなぁ…と猛省した次第であります。 やっぱり、シャンテっていい物をかける映画館ですね。 …といいながら、この「綴り方のシーズン」は、ちょっと頂けませんでした。
またまた、「現代アメリカ(西海岸)の家族の肖像」のステレオタイプを「勉強」するにはいい作品だと思います。毎晩、ユダヤ教徒であり、夫であり父である ギアがカトリックの妻とハリ・クリシュナに嵌っている息子、笑わない娘のために、毎晩のように夕食を作っている…というのは如何にも誇張しすぎだと思いま すが、生活のディテールは巧みに描かれていて、「ふむふむ、American Beautyの頃とはまた違って来てるのかも…」などと思わせてくれて興味深かったです。

依然としてキーワードはFragmentationであることに は変わりはありません。
しかし、(小生は、原作を読んでいないどころか、全く関連知識もなく映画を観たんですが)内容はというと、かなりPoorでした。 映像的にも見るべきものはありません。相当オカルト的な内容ですから、CGも駆使している訳ですが、ウルトラマン太郎レベルで趣味も悪いです(笑)
カメ ラ、衣装、サウンド…これといって特に目を引くものもありませんでした。 多分、製作者は「百人百様の観方をしてくれればいい」と思って、作ったのだとは思いますが、余りに難解で辛気臭く、クスっと笑う場面も一つとしてなく、物 語の展開は冗長な割にそれぞれのキャラクター(特にギアの)内面描写が全く出来ていないので、苛々します。
そうは言っても、本の悪さを役者たちが良く頑 張って、なんとか居眠りはさせずに観せてはくれてますが…。

プロットが陳腐だとは思いません。 いつの時代でも、「一見、幸せそうな家庭があることをきっかけに(滞留した汚泥が噴出すように)、崩れていく…壊れた 家族がどうやって、再び結束していくか…洋の東西を問わず、実にハードで普遍的な意味のあるテーマです。 「言葉のパワー」と「家族」というものを絡めて 描こうとしたところに根本的な無理があったのだと思います。2時間で描くのは無理です。

Not worth seeing out there but OK to see on DVD という感じです。


投稿者: 天野弱気 投稿日時: 木, 01/05/2006 - 17:39

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DVD:「モンスター」

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監督: パティ・ジェンキンス
出演: シャーリーズ・セロン、 クリスティナ・リッチ
原題: MONSTER
制作: 2003 アメリカ/ドイツ

評価: ★★☆☆☆

先日「SAYURI」を観に行った時、来年封切り予定になってるシャーリーズ・セロンの「スタンドアップ」の予告を観ました。重たいテーマの中でなんか胸が空くような感涙の場面が有りそうではありませんか?この映画^^ やばいです…彼女がハリウッドでもとびきりの美人さんということはよく存じていますが、実は私彼女の映画あんまり観ていないんです。だからこの「スタンドアップ」を楽しむためにもう少しセロンについてお勉強をしておこうとちょっとばかり計画を立ててみました。はい。かなり優等生的な私です^^
まず「モンスター」でアカデミー主演女優オスカーの演技とプロ根性アッパレの醜いセロンを観た後「トリコロールに燃えて」で華やかな変身(これが本来なんでしょうけどね^^)を観て、時間があれば「サイダーハウス・ルール」など古めのものも挟んでいこうというまあ、熱心とまでは行かないような計画なんですけどね。

さて前置きはこのくらいにして作品「モンスター」の話をしましょう。まずこれについてはありきたりですが、これ…セロンには見えないかった…。そしてストーリーも面白くもなんともないのです。汚いスラングと空威張りを繰り返すそれだけ。実話の連続殺人を正当化する作品には出来るはずありませんから、淡々と事実のみの羅列なのだと思います。セロンの肉体改造までして臨んだ気迫の演技も解るし、相手役のリッチの諸刃的演技にも脱帽だけど作品として楽しむには限界のある難しいものだと感じさせられました。私はその事件のことを知りません。もし当時その事件の報道を目の当たりにしアイリーン・ウォーノスという女性を知っていたのなら違ったのでしょうか? 日本人がアサハラ(←書きたくない固有名詞なので…)を知っているように? …ううん、きっと違うと思うのよ。映画って事実を切り取ることになんの意味もないんだってことだと思うんです。写真という便利な文明の利器があるのに絵画というものが依然感動を持って存在してるのはのは、ありのままとは違ってそれを生み出した人の感動も詰まってるからでしょう? それと同じ。エンターテイメントとして生み出された作品になってないといけないと思うんだね…だって有料視聴してるんだからさぁ… 事実は小説より奇なりというけどだからって映画が事実を超えられなならドキュメンタリーを素直に見るよ…。それは特典DVDに収録されてた実際像の「アイリーン・ウォーノス」という女性を見てとたんに感じました。当たり前だけど存在感はどんなにセロンのメイクで実像に迫ろうともぜんぜん勝てないよね。…というかセロンは全然似てないよぉ? 結局は自己満足を見せられたという空しさだけが残りましたね。

しかし、公開時のコピーはなかなかじゃないですか?「どうして愛を知ってしまったんだろう…」だっけ? 殺人犯に同情なんぞいたしませんが、それでもクリスティナに取り残された遊園地でセロンが微笑む情景はこのコピーのもの悲しさをしっかり感じましたね。まあ、これだけこき下ろして★二つだからそれなりには良いですね^^;だって今年の一覧を付けててかなりたくさん★なしがあったもん…(汗)


投稿者: Ceri 投稿日時: 火, 12/27/2005 - 20:45



映画:「Mr.&Mrs. スミス」

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監督: ダグ・リーマン
出演: アンジェリーナ・ジョリー、ブラッド・ピット 、 アダム・ブロージ、ビンス・ヴァウグン
原題: MR. AND MRS. SMITH
制作: 2005 アメリカ

評価: ★★☆☆☆

DVDの「17歳のカルテ」のレビューを書いたのでそのついでに(笑)
まあ、二人の主役の為にたくさん見所をサービスしてくれた映画という感じです。でもそれだけ。ストーリーなんて期待してはいけません。つまらねえ~ことは承知で観ていけばポイントポイントに拾える面白さはたくさんありますから^^

さて、ブラピは御歳41歳とは思えないほどのチャーミングぶりで、我が周りの同年代の男性陣と比べ匂い立つようなセックスアピールを感じます。はい、ドキドキしちゃいました^^。だけど…あのマルコメ頭はもうずっとこれで行くのですかぁ? やっぱり「ジョー・ブラックをよろしく」の時のようなフサフサも観たいです(笑)しかし、あんまりハイテク機器を駆使する最先端プロフェッショナル「仕事人」には見えないんだなぁ。いや見えないというか似合わないという感じでしょうか。彼の演技力は私は認めるところなんですけれどね、あの屈託のない笑顔の下で残忍な「人殺し」というをやってしまうとどうかと思うわけです。…あ、そういう深くを考えない娯楽映画でしたね。
一方、アンジーですが…喰っちゃってます。ブラピを存在感や表情全てで圧倒でした。。「人殺し」も似合ってます(笑)そして「17歳…」の頃より鍛えたスタイルはもう垂涎の的であり、きっと彼女は計算してそういう女性の身体をメイクしている妖しさなんです。バストは「トゥームレイダー」の頃よりは幾分小さくしたとの噂どおりですが、相変わらず重力に負けない美しい形はフェイクそのものだと思った方も多いはず^^;だけどそういう何事もプロフェッショナルな感じがこの役にもピッタリでしたね。作中の二人が殺した人数の報告ごっこの時の差がこの役に似合う度数みたいで笑えます。脚本でそんなことまで考えているとしたらとても傑作だな^^。

お気に入りのシーンは二人が殺し合いをしながら単なる夫婦喧嘩のように殴り合うシーン。ソファの陰になって見えていないところは志村けんの「バカ殿」のお笑いのようで一人でウケてました。最後、エレベーターから降りて繰り広げられる決死の戦いシーンもどこかで観た感じだったですね^^最高に格好良く演出されてはいるんですが…実は… 観た後3週間ぐらいたった今、どういう決着で終わったのかストーリーを完全に忘れてしまっています…。う~ん、まあ、どうでも良いですね。全然気になりませんから。

夫婦という関係をこういう極端なストーリででしたが、ちょっと身につまされて考える部分もあったりしました。6年もの間奥さんの手作りの料理だとブラピは信じ、アンジーは信じ込ませる。これって優しさじゃないかと。努力をしなくなってそれを相手に見せることを平気になっちゃっうこそ愛がないよなぁって思ったわけです。それに…アンジーみたいなボディーも無いしね…はぅ…。


投稿者: Ceri 投稿日時: 月, 12/26/2005 - 12:40

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